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著者近影 小川利紘 (おがわ・としひろ)

小川利紘(おがわ・としひろ)

1940年山口県生まれ。1963年東京大学理学部物理学科卒業。1968年同大学院理学系研究科修了(地球物理学専攻、理学博士)、同年より東京大学理学部助手、1978年より同助教授として、大気の発光現象、熱圏の酸素原子・一酸化窒素や成層圏オゾンの理論研究をするいっぽう、ロケット・大気球・人工衛星を用いた観測を国内外で展開した。

1989~1998年間は、東京大学理学部教授として、わが国における大気化学研究の組織化に注力、また海外でのオゾン観測を実施し、温室効果気体を観測する初の衛星観測プロジェクトを発案・指導した。1998~2006年間は、宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)の研究ディレクターとして、わが国の衛星地球観測研究の発展のために働いた。かたわら航空機観測プロジェクト・チームを指揮し、熱帯アジア・東アジアにおける大気の化学的変質調査を数回にわたって実施した。主な著書に『大気の物理化学』(東京堂出版)、『どうする地球環境』(共著、大日本図書)、『オゾン層を守る』(共著、NHKブックス、日本放送出版協会)など。