d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから


まだ見ぬ孫たちへ

2010年9月25日

アブジャの司法学校に通うトインが、ラゴスの実家で暮らす息子のロティミを連れ、イフェのわたしを訪ねてくれた。ふだんは離れ離れに暮らす親子が一緒に過ごした、つかの間の3日間だった。

結局ね
一緒やったんよ、遠い異国の地へ行っても
みんながそう
嫉妬したり、抱きしめたり、絶交したり、祈ったり
うらやましい、愛おしい、腹立たしい、元気でいてほしい

それでさ、向こうの国のことよりも
自分が何を大切にしたいのかってことを
知るったいね
不思議なもので
ここにおったらなかなか気づけんちゃん

やけん、そのままでいいとよ
大切なものをいつくしむあなたたちの姿は、まぶしかよ

いつか、そう語りかけたい、わたしの孫たちへ

Photo
アブジャの司法学校に通うトインが、ラゴスの実家で暮らす息子のロティミを連れ、イフェのわたしを訪ねてくれた。ふだんは離れ離れに暮らす親子が一緒に過ごした、つかの間の3日間だった。
2009年6月22日 イフェ、モダケケ地区の下宿にて

(毎週土曜日更新)



著者紹介

緒方しらべ

緒方しらべ (おがた・しらべ)

1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、総合研究大学院大学文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。

2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。

(株)清水弘文堂書房

TEL 03-3770-1922 FAX 03-6680-8464

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