四方 洋 著
あやべ市民新聞社 発行
清水弘文堂書房 発売
鶴吉を陰で支えながらも、その人物像はほとんど知られてこなかった妻・葉那
『今甦る葉那の人物像―グンゼ創業者・波多野鶴吉の妻―』
あやべ市民新聞の好評連載を増補
厳選収録して19年ぶりの復刊!
世界遺産・富岡製糸場と郡是のつながりは?
著者・四方洋氏が現地取材踏まえ真相に迫る
創業120周年のグンゼに息づく創業精神とは?
児玉和社長にロングインタビュー
鶴吉の妻・葉那の人物像に迫る
NHK朝ドラ誘致運動で脚光
書籍詳細
日本環境ジャーナリストの会 編著
早稲田環境塾 協力
「生物多様性」「生態系サービス」をどう報道すればよいのか?
「生物多様性」「生態系サービス」という、まだ新しく、定義も充分に共有されていない概念を、ジャーナリストはどう報道すればよいのか。
生物多様性の問題は、分野横断的で、利害が複雑に絡みあい、デメリットをもたらすこともある。入り組んだ利害関係のなかでは「客観」報道の立場がどこにも見つけられない場合もある。解説報道、調査報道、そしてアドボカシー(擁護型)報道など、さまざまな報道手法や報道姿勢を検討する必要がある。
環境報道に携わるジャーナリストたちが、自分の経験したケースをもとに、「生物多様性」「生態系サービス」報道を考察。第一章では『〈生物多様性〉入門』の鷲谷いづみ氏が特別寄稿。
書籍詳細
竹内恒夫 著
「この国の「半官製」、「商業主義」の「エコ」は既に飽和状態に達している」――環境庁・環境省で「エコ」関連施策、地球温暖化対策、廃棄物リサイクル政策などを担当し、現在は名古屋大学教授の筆者が、新しいエネルギー政策を提言します。
企業や市民に自主的な「エコ」を求める政策により、日本は「環境疲れ」に陥っている――エネルギーの「効率化」や「代替」も限界に近づき、「この国の「半官製」、「商業主義」の「エコ」は既に飽和状態に達しているのである」(本文より)。
その処方箋として、過度な成長や禁欲を求めず、活動量を自然に減らしていく「充足型」社会を実現する仕組みづくりが必要なのです。
過去の日本社会や環境先進国ドイツの事例を参考に、日本の現状を考慮しながら、再生可能エネルギーやコジェネレーションを地域単位で「自給自足」すれば、原発がなくても充足した社会を実現・維持できることを、具体的な試算によって示しています。
書籍詳細
窪田 暁 著
ドミニカ共和国の少年はどのように野球と出会い、海を越えアメリカを目指すのか?
外国出身メジャーリーガーを最も多く送りこんでいる(※)ドミニカ共和国。気鋭の若手人類学者が、ドミニカとアメリカでの丹念なフィールドワークをもとに、「野球移民」と彼らをとりまく人びとの知られざる姿を描き出す。(※2015年シーズン終了時点、138人)
メジャーリーガーを含む現役プロ・OBとその家族、契約をめざす少年たち、スカウト、コーチへのインタビューや参与観察にもとづく「フィールドノート」60編も収録。
ミゲル・テハダ、ルイス・ビスカイーノの出身地区ロス・バランコネスでは元アカデミー契約選手の家族と生活をともにしながら取材。首都サント・ドミンゴではメジャー球団タンパベイ・レイズのアカデミーで選手・スタッフにインタビュー。アメリカではニューヨーク市ワシントンハイツ、ペンシルバニア州ヘーズルトン、マサチューセッツ州ボストンおよびリンでドミニカ移民を調査。
国境を越える「野球移民」たちの民族誌。
いま、あらためてノートを見返すと、ジョニーのこんなことばが記されていた。
「ドミニカの観光ガイドブックみたいなものは書かないでくれ。ビーチリゾート、世界遺産、温厚な人柄……。そんなきれいごとはウンザリだ。おまえは長期間、ロス・バランコネスに暮らして現実の生活を見たのだから、ありのままのドミニカの姿を日本人に伝えてくれ」
(「おわりに」より)
日本図書館協会選定図書(第2989回 平成28年3月23日選定)
書籍詳細
小林 光 著
アサヒ・エコ・ブックス No.38
環境にいいものを買ったり、使ったり。
消費も、立派なエコになる。
地球温暖化の脅威は、年間7500億ドル規模の
ビジネスチャンスでもある。
経済成長を生み出す新しい環境政策とはどんなものか? 環境対策に消極的と言われる経済界も本気で取り組みたくなる「第三世代の環境政策」をキーワードに、筆者が携わった政策事例や新しいアイデアを提案する。
書籍詳細
香坂 玲/冨吉満之 著
アサヒ・エコ・ブックス No.37
日本の野菜を世界のブランドにするための入門書
日本各地の伝統野菜、地理的表示保護制度、知的財産権についても解説
今後、2015年6月に地理的表示保護の制度が国内でスタートするのにともない、地域での合意形成、海外での展開、あるいは他国との協定に向けた動きが一層活発化することが予想される。その際に関係者の皆さんの議論に多少とも貢献できる要素があれば幸いである。
今、静かなブームとなっている「伝統野菜」とは何か? 第Ⅰ部では日本各地の伝統野菜認定制度や具体的な品種を紹介し、「在来品種」とは微妙に異なること、ときに「曖昧」さを含む定義も詳しく解説。第Ⅱ部では世界にも目を向け、開発した品種の独占利用を認める特許制度や産地表示の保護制度をめぐる国内外の状況を解説。2015年6月から運用が始まる地理的表示保護制度に関心のある方には特におすすめの入門書です。
日本図書館協会選定図書(第2963回 平成27年8月26日選定)
書籍詳細
四方 洋 著
ローカル新聞26紙の現場に話を聞いた
全国紙もバフェットもほしがる「地域紙」は
今どうなっているのか?
「ブロック紙」「県紙」よりも
狭いエリアに密着する「地域紙」は
新聞退潮の時代でも堅実な需要をつかんでいる。
ローカルメディアがこれから果たす役割を
ジャーナリスト・四方洋が26の現場で聞いた。
日本図書館協会選定図書(第2962回 平成27年8月19日選定)
書籍詳細
挾土秀平 著
日本を代表する左官職人が吐露する、思考の痕跡。
体験に裏打ちされた『生きた言葉』が描く色の物語。
土と水と言葉にあやつられたひとりの男。
「見えすぎる眼」をもつ左官が
土のかわりに怯えと狂気を塗りつける。
(編集者 中瀬ゆかり)
自分たちらしい変革と転身であるなら、
たとえ『左官』という職業でなくなってもいいと思っている。
新しい組み合わせ、新しい企画。
どんなジャンルでも、どんな人物であっても、
認め合えれば、引き出し合えたなら、新しいなにかが生まれる
日本図書館協会選定図書(第2954回 平成25年6月17日選定)
書籍詳細
ヌカ・K・ゴッツフレッセン 作・画
沢広あや 訳
岸上伸啓 監修
時は4500年前の北カナダとグリーンランド。復讐をきっかけに、人々は見知らぬ東の地へと赴くことになった。しかし薄い海氷と食料不足に悩まされ、旅は困難を極める。そして、ナヌとほんの一握りの仲間だけが生き延びたのだった。
幼い頃に目にした遠いグリーンランドの地を、ナヌは忘れることができなかった。一人前の狩人となった今、彼はまた家族とともに、その東の地を目指す。世界最北の地を探検し、ジャコウウシを獲って暮らす。その繰り返しが途絶えたのは、グリーンランド北部を旅する、ナヌとその家族らインディペンデンス人たちが、グリーンランド南部を旅する、サカック人たちと初めて出会った時であった。
「極北の大地・グリーンランドの夜明け ―THE FIRST STEPS―」は、グリーンランド人画家、ヌカ・K・ゴッツフレッセンとSILA・デンマーク国立博物館グリーンランド研究センターの共同執筆によるグラフィックノベルである。
日本図書館協会選定図書(第2950回 平成27年5月20日選定)
書籍詳細

非売品
竹内 謙 著/竹内 玄 編
※本書は非売品のためご注文にはお応えできません。ご了承ください。
朝日新聞編集委員から鎌倉市長へ転身し、地方自治の現場を経験。退任後、日本インターネット新聞株式会社を設立し、日本で最初期のネット新聞『JanJan』を創刊。晩年は早稲田大学教授として教鞭をとるかたわら日本インターネット報道協会を設立するなど、ジャーナリズム・地方自治・環境問題の各方面に足跡を残した、竹内謙の遺稿集。
自ら「探検」と呼んだその人生の折々に編まれた著作から、幾多の「転身」に通底する思想と信念がうかびあがる。
……「遺言」で始まる縦書きのその原稿には、教科書体の箇条書きで父の死後の希望が述べられていた。その中の一つが追悼書『竹内謙の探検人生』の出版であった。「原稿は私ができる限り用意する。」と記載されていたものの、パソコンの中に残されていたのは、本書の台割と、当初書籍化されることを予定されていなかった、雑多な原稿の集合体であった。……
文章を読んでいく中で私が気づいたのは、私の知らない父の姿であった。酔えば饒舌でなんでも面白おかしく話していた父ではあったが、父がどんな仕事に向き合っていたのか、どんな仕事を行ってきたのかについては、恥ずかしながら息子である私よりも本書の方が詳しいのかもしれない。……
(「編集後記」より)