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けふはここ、あすはどこ、あさつては C・W・ニコル×山頭火の世界

2012年8月1日

C・W・ニコル/南 健二 著
C.W.ニコル・アファンの森財団協力

来日50年記念出版!

きのうも、きょうも、あすも旅。

1940年、日本中を放浪した俳人はこの世の旅を終え、世界中を探検する作家はこの世に生を授かった。二人の男の不思議な運命。

長い旅の帰趨は森だった。
豊かな森は生きる力を与えてくれる。
未来を信じて緑をみずからの力で取り戻した男の物語。
「森の再生」と「心の再生」の視点で震災復興プロジェクト活動中。
森を再生する作家・ニコルの貴重なプライベート写真に旅する俳人・山頭火の俳句をつけたユニークな書籍。

詳細


再開のご挨拶と「ディロン」の紹介追記

2012年5月17日


ー諸事情により、このブログの未更新が、しばらく続いてしまいました。ここにお詫びするとともに、これからまた復活いたしますので、よろしくおねがいします。

ーさて、再開第一弾、まずは予告していながら公開が遅れていた子犬ディロンのスライドショーシリーズvol.3「Garden BATTLE」です。昨年末に我が家のメンバーにゴールデンの子犬が新たに加わり、vol.1「ディロンがやってきた」、「vol.2庭デビュー編」とスライドショーをこのブログで紹介しましたが、この第3弾は、先住犬アンディと庭でバトルしているシーンです。
ーなお、この頃はまだ生後3~4か月の完全なパピーでしたが、ブログの中断とスライドショーの公開が遅れているあいだに、月齢はすでに8か月を超え、体も大きくなっていますので、最新のディロンの姿とその犬となりも少し紹介しておきましょう。
ーディロンは生後3か月でうちに来たときから、ゴールデンが3匹目の私たちでさえ、今までの常識を覆してしまう片鱗を随所に見せていました。それを簡潔に表現するならば「いい子」であるということです。これは決して親バカで言っているのではありません。極めて客観的に述べています。それは排泄にしろ、しつけにしろ、いたずらにしろ、テンションのコントロールにしろ、子犬を飼うことにともなうさまざまな労苦がほとんどないからです。もちろん多少のエラーや失敗は起こりましたが、気にするレベルのものはありませんでした。基本的におとなしく穏やかで、賢いから、教えると人の言葉や意図などをかなりのスピードで理解します。私は思わず「こいつはものが違う」と、最初から頻繁に口走っていました。初代のセナ、今のアンディも基本的には同じようなものなのですが、それでもディロンと関わっていると、思わずそう感じてしまいます。最初のスタート地点がもうすでに別次元にいるわけです。一番手間のかかる、しかもオスのパピーにもかかわらず、私も相棒の女性も、ディロンのことを“オヤジ”と呼んでいるぐらいです。それぐらい分別があって落ち着きがあり、すでに哲学者のようなところさえもあるのです。

ーそれだと子犬らしさが少なくてかわいくない、子犬を飼っている醍醐味がないという声もあるでしょうが、仕草や表情、行動の基本はあくまで「THE子犬」ですから、そういうふうにはまったく感じず、逆にそのアンバランスさが独特の味や奥行き、幅を醸し出していて、おかげで我が家は笑い声が絶えない状態です。
ーまだまだあります。

ー子犬らしからぬ油断のならない目つき、何を考えているかわからない物憂げな表情、旺盛な好奇心、一度見たらすぐに覚えてしまう記憶力、犬より人が圧倒的に好きな突出した人なつこさ、そして、成犬になると40キロクラスだと多くの人に言われるほど立派な骨格と太い足、豊富な毛量、しかし顔は小顔で細面で美男子、果たしてどんなゴールデンに育つのか、本当に将来がとても楽しみな逸材と思わざるを得ないのがディロンです。
ーそんなディロンも現在もう8か月。体重も20キロになり、体格的にはアンディとほとんど変わりません。予防接種等も終わり、外への毎日の散歩はもちろん、車に乗っての外出、他の犬がたくさんいるところで過ごす体験、私たちとのレストランでの食事、広い野原での自由行動、ちょっとだけのTV出演、写真撮影、そして海デビューと、その活動内容、活動エリアは大きく広がっています。もうすでにサーフボードにも乗りましたし、いきなり上手に泳ぐことにも成功しました。
ーこれからのこのブログは、アンディとディロンの2枚看板で進んでいきますので、よろしくお願いします。ということで、ここで少し最近のディロンの写真を披露いたします。


ーなお、お知らせがあります。湘南地区の様々なお店で配布しているフリーペーパー「econique(エコニーク)」。このなかで私の連載「SHONAN WANKO」が始まりましたので、ぜひご覧ください。

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1:砂浜デビューの頃、生後6か月のディロン。夕陽を浴びてゴールデンに輝いた

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2:もうすでに仕込んだ成果が発揮されているバッチリのカメラ目線

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3:まだまだ赤ちゃん。相棒の女性に抱かれて

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4:ディロンはもうアクションスターばり。全速力からボールをジャンピングキャッチ

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5:そして我が家の伝統、ON THE BOARDにもいきなり成功


わが家にディロンがやってきた

2012年1月29日


先代犬のセナが死んでから1年8か月、ついに2匹目のゴールデン・レトリーバーを飼うことを決断。2011年12月14日、生まれて3か月半のオスの子犬をわが家に連れて来た。長年セナとアンディという2匹のゴールデンを多頭飼いしてきたわれわれとしては、やはりその楽しさ、醍醐味、充実感は何物にも代えられないほどで、また、先住しているアンディの年齢(現在9歳)を考慮すると、ふたたび多頭飼いに踏みきるタイミングはいましかないので、特に相棒の女性が積極的に決断した。

名前は「ディロン/Dillon」、別にわれわれはマット・ディロンのファンでも、映画フリークでもないが、一昨年NHKで放映していたドラマ「運命の犬/ディロン」から拝借した。セラピードッグとなるゴールデンが主人公のドラマで、あまりドラマを見ない中年男の私も、このドラマはよく見てしまっていたから、相棒の女性の提案にすぐに賛成した。そのドラマの犬はセナによく似ており、ゴールデンのよさがにじみ出ていた犬だった。新しい家族もそのようになってほしいという願いもこめて、この名前になった。

ただし子犬、そして新しい家族犬を迎えることは、単純にかわいいといってばかりはいられない。子育て健康管理、しつけはもちろんだが、もっとも気がかりなことは先住犬のアンディである。

彼は生まれたときから先住犬がいる環境で育ち、つねに2番目だった。両者の関係はとても良好で、お互いにとてもリスペクトし合っていた。そして、その片方が亡くなり、その環境の激変をアンディはみごとに乗りきって、そして最近はやっと始まった一人っ子生活を心の底から謳歌していたからだ。

そこに「ディロン」の登場である。彼の一人っ子生活は1年8か月で終わることになる。私と相棒の女性は子犬のケアと同じぐらい、彼のケアにも細心の注意を払うことになる。幸いなことにわれわれにはそれが初めてのことではないので、自信はあるが、先日の兄犬カミツキ事件の例もあり、ディロンが成長するまで油断することは許されなかった。

こうして「ディロン」を加えた2匹と二人の新生活が始まったのである。

なお、かわいい子犬の登場で撮影写真の点数は増える一方。写真のブログ掲載は、点数に限界があるので、これからはスライドショーを活用していくことにしましたので、ぜひそちらの方もご覧ください。
すでにvol.1とvol.2を連続アップしました。

dogphoto.jp_Slide-show
vol.1 我が家にディロンがやってきた!!
vol.2 ディロン/庭デビュー篇

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セナが亡くなってから1年9か月、ついに新しい家族ディロンがやってきました。

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紆余曲折があったのですが、幸運なことにおとなしくて優しいオスに巡り会いました。容姿、性格、血統といまのところ申し分なし

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うちに来てわずか3日目にして、すでにカメラ目線をマスターし始めてくれました。これからが楽しみ


なぜ、兄犬はカミツイたのか?!

2012年1月17日


我が家の愛犬アンディが、近所に住む兄犬を預ったときに、勃発したカミツキ事件。詳細は前回を参照してもらうとして、なぜ仲よしの兄犬にいきなりかまれてしまったのか、事件の後、私と相棒の女性は、その原因を深く、深く考えた。そして次の4つのルートから原因を探っていった。
それは
   その1:もともと実は、あまり仲がよかったわけではなかった
   その2:ひとりっ子と2頭飼いの違い
   その3:それぞれの家の日常のライフスタイルと育て方の違い
   その4:預かっていたときの兄犬の精神状態
である。

そして私たちが得た結論は、シンプルに次のことだった。
「兄犬は預けられている私たちの家を、自分の家と思ってしまうぐらいにリラックスし、そしてちょっと気に入らないことをしたアンディをかんでしまった」
である。

両方とも未去勢の真性の雄犬である。だから、いくら昔から知り合いで一緒に遊んだり、多くの時間を共有してきた経験があっても、そこにはかならず対抗心が存在し、雄だからよけいに両者のあいだには上下関係づけの目に見えないせめぎ合いというものは避けられない。仲のよしあしの問題というよりも、そこはどちらのテリトリーでどちらが上なのかということが何よりも優先されるだろう。それを兄犬が的確に認識できていれば、今回のようなケースは起こらなかった。しかし、先程述べたように兄犬はここを自分の家と勘違いしてしまったため、鼻先が少し前に出ただけでアンディを襲ってしまったのだ。

では、なぜそうなったのだろうか、考えられる理由はいくつもある。まず、兄犬にとって自分の家に次いで我が家がなじみ深く、そして楽しい体験もたくさんしていて、さらに我々二人のことが大好きだということ、また、事件が起きたのが預けられた初日ではなく、3日目だということ、そのあいだ私たちも寂しいだろうからと兄犬をいつも以上にかわいがってしまったということ。そりゃ、ここは自分の城と勘違いしても仕方がないかなと反省しているほどである。

また、パピーの頃、うちのアンディは兄弟のたちのなかでもほかの犬にいじめられる弱い立場で、その頃の記憶はおそらく兄犬の方にもあるから、そういう上下関係の認識が深層の部分で残っていたということもあるだろう。

さらにアンディには最初から先代のセナが我が家にはいて、2頭飼いの環境で育ってきているので、犬としての社会性は自ずと高いのだが、兄犬の方は、5人家族の家庭のなかで最初から1匹だけで育ってきているので、やはり甘えん坊でちょっとわがままで、精神的な幼さもまだ見受けられる犬だ。そのあたりも関係していると思われる。

そして、預かった頃は、兄犬が大好きな夏も終わり、家で留守番をする時間も多くなっていたみたいで、彼がはじける機会も少なく、ちょっとストレスがたまっていたかもしれない。そんな状態だったら、我が家が楽しくて、勘違いしても不思議ではないだろう。

冷静に振り返り、情報を総合的に分析してみれば、このようにさまざまな要因が思いつくのだが、兄犬を預かることも私たちにとっては日常に近いことなので、そのときは正直そこまで考えが回っていなかった。だから事件には驚いたし、兄犬の家も、周囲の犬仲間もみんな驚愕したのである。いくら慣れていても犬は犬であり、慣れている行動とはいえ、やっぱり犬は動物。油断は禁物ということを深く痛感させられたできごとだった。

そして何よりも、咬まれてしまった愛犬のアンディには本当に申し訳ないことをしたと、二人で今でも心から詫びている次第である。

ごめんね、アンディ

※ところで、この年末年始に我が家にもう1匹家族が増えました。次回からはこのニューフェイスが頻繁に登場しますのでお楽しみに

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治療のときにモデル犬だから丁寧にお願いしますと、獣医さんに強く言ったことが効を奏したのか、マズルの左側の咬まれた傷口はすっかり癒え、痕もわからないほどに回復。

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事件の後に兄犬と初めて再会したときは、こちらも少し緊張したが、取り越し苦労におわり、散歩で会うと相変わらずお互い張り合いながらも一緒に遊んでいる