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アーティストの日曜日

2010年3月20日

日曜日の朝、教会で子どもたちに聖書学を教えるパパケイ。2009年10月25日 イフェ、イロデ地区のプロテスタント教会にて

日曜朝8時半過ぎ、似たような風景がつづく住宅地の長い一本道。飛ばすバイクタクシー運転手の背に乗っていると、風と砂ぼこりで目をちゃんと開けていられない。この先のどこからか、ドラムセットの打つリズムに手拍子、歌声と叫び声が聞こえてくる。その音がもっとも近づいた場所で、バイクを降りる。音のするこの民家は、アーティストのパパケイが通う教会だ。

日曜礼拝はもちろん、毎週水曜夕方の聖書学講座、そして隔週金曜の祈りの晩に、パパケイは家族そろってこの教会へ通う。聖歌隊の隊長もつとめているので、その練習も頻繁にある。さらに、「祈りの勇士」のメンバーであることから、毎月1回金曜の晩には家族を家に残し、夜を徹して祈りに教会へ。3か月に一度は、このメンバーで3日間断食して夜通し祈る。

この教会での日曜礼拝は午後1時過ぎまでつづくが、9時からの40分間は、教会のメンバー全員が聖書を勉強する。子どもたちの担当であるパパケイは、あっちを向いたりこっちを向いたり、落ち着かない彼らに大きな声をあげながら、前回のおさらいをはじめる。

アーティストの日曜は、熱心なキリスト教信者の日常。重なるそのふたつのなかで、パパケイにとってのあたりまえを新鮮に感じながら、わたしは子どもたちと一緒に聖書を読んだ。

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日曜日の朝、教会で子どもたちに聖書学を教えるパパケイ。
2009年10月25日 イフェ、イロデ地区のプロテスタント教会にて

(毎週土曜日更新)