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	<title>清水弘文堂 &#187; 緒方しらべ</title>
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	<description>環境学、民俗学の学術書を提供する清水弘文堂の公式ウェブサイトです。</description>
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		<title>父さんと母さん</title>
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		<pubDate>Sat, 04 Sep 2010 00:00:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
				<category><![CDATA[d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから]]></category>
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		<description><![CDATA[
「そうね、ポピシはモミシをすごく愛してたわ」
二女の大きな丸い目は、微笑みで細くなった。5年前、大学生だった彼女の下宿のテレビの上には、額縁に入れられたポピシの小さなモノクロ証明写真。いま、その写真は嫁ぎ先の家の鏡台に [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/09/dbeautyof9ja-033-20100722-540.jpg" alt="アーティスト、パパケイの描くポピシとモミシ（ナイジェリア英語で、「父さんと母さん」の意）の肖像画。ラゴスの写真館で1976年に撮った、結婚してまもないころのふたりの写真を貸りて、それをもとに、パパケイに油彩で描いてもらった。ナイジェリアでは、アーティストに依頼して、肖像写真を肖像画にしてもらい、居間に飾ることがしばしば好まれる。贈りものとしても、価値の高いものとして喜ばれる。2010年7月22日、イフェ、モーレ地区のパパケイのアトリエにて。" title="アーティスト、パパケイの描くポピシとモミシ（ナイジェリア英語で、「父さんと母さん」の意）の肖像画。ラゴスの写真館で1976年に撮った、結婚してまもないころのふたりの写真を貸りて、それをもとに、パパケイに油彩で描いてもらった。ナイジェリアでは、アーティストに依頼して、肖像写真を肖像画にしてもらい、居間に飾ることがしばしば好まれる。贈りものとしても、価値の高いものとして喜ばれる。2010年7月22日、イフェ、モーレ地区のパパケイのアトリエにて。" width="540" height="361" class="alignnone size-full wp-image-4446" /></p>
<p>「そうね、ポピシはモミシをすごく愛してたわ」<br />
二女の大きな丸い目は、微笑みで細くなった。5年前、大学生だった彼女の下宿のテレビの上には、額縁に入れられたポピシの小さなモノクロ証明写真。いま、その写真は嫁ぎ先の家の鏡台に。</p>
<p><span id="more-4445"></span></p>
<p>「モミシはぼくたちをここまで育ててくれた。ぼくはモミシに幸せになってもらいたいから、サッカー選手になる夢をあきらめることができたんだ」<br />
そして二男はつぶやいた。<br />
「ポピシに会いたい……」<br />
涙でうるんだ目がろうそくの灯に照らされて、少年は下を向いた。</p>
<p>2000年、ポピシは仕事中に事故で亡くなった。モミシは煮こんだ豆を売りながら、ひとりで7人の子どもたちを育ててきた。</p>
<p>モミシの背なかを見てきた4人の娘たちは、明るく、たくましい女性になった。穏やかでけっしてどならない、やさしい3人の息子たちは、ポピシのようだとみんなが言う。触れられそうなくらいに、今でもここで、ふたりは見つめあっている。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
アーティスト、パパケイの描くポピシとモミシ（ナイジェリア英語で、「父さんと母さん」の意）の肖像画。ラゴスの写真館で1976年に撮った、結婚してまもないころのふたりの写真を貸りて、それをもとに、パパケイに油彩で描いてもらった。ナイジェリアでは、アーティストに依頼して、肖像写真を肖像画にしてもらい、居間に飾ることがしばしば好まれる。贈りものとしても、価値の高いものとして喜ばれる。<br />
2010年7月22日、イフェ、モーレ地区のパパケイのアトリエにて。</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
<li><a href="/category/d-beauty-of-9ja/">連載一覧</a></li>
<li><a href="/d-beauty-of-9ja/nijeria-as-9ja/">「9ja」ことナイジェリア</a></li>
<li><a href="/d-beauty-of-9ja/00-prologue/">プロローグ</a></li>
</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
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		<title>染みた果汁</title>
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		<pubDate>Sat, 28 Aug 2010 00:00:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
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		<description><![CDATA[
どうしようもないえぐみが、びりびりと舌にくる。
「（中国語をまねて）チンコー！　チンチョン！」もうやめて。「男か？　女か？」そんなにじろじろひとの体を見んでって。「今日はなにを持ってきてくれたの？」毎回持ってこれるわけ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/08/dbeautyof9ja-032-20090125-540.jpg" alt="乾季の深まる1月から3月が旬の果物、カシュ。えぐみが強く、同時にハチミツのように甘い。果汁が「「服にた垂れないよう」」気をつけながら、、まる丸かじりして食べる。うすみどり色のへたを煎ると、割ってなか中からででてくるナッツ（カシュナッツ）も食べることができる。2009年1月25日、イフェ、モダケケ地区の下宿にて" title="乾季の深まる1月から3月が旬の果物、カシュ。えぐみが強く、同時にハチミツのように甘い。果汁が「「服にた垂れないよう」」気をつけながら、、まる丸かじりして食べる。うすみどり色のへたを煎ると、割ってなか中からででてくるナッツ（カシュナッツ）も食べることができる。2009年1月25日、イフェ、モダケケ地区の下宿にて" width="540" height="361" class="alignnone size-full wp-image-4412" /></p>
<p>どうしようもないえぐみが、びりびりと舌にくる。<br />
「（中国語をまねて）チンコー！　チンチョン！」もうやめて。「男か？　女か？」そんなにじろじろひとの体を見んでって。「今日はなにを持ってきてくれたの？」毎回持ってこれるわけなかろうもん。「オロリブルクッ（腐った頭）！　ぼーっと歩いてんじゃねぇぞっ」そっちがバイクで蠅みたいに飛び交うけんやろ。ああもう、血がでてきたやん。</p>
<p><span id="more-4409"></span></p>
<p>そして信じられないほどに甘い果汁が、その舌を覆う。<br />
「疲れたでしょう、ゆっくり休むのよ」帰り道、魚屋のおばさんがかけてくれるいつもの声。「ペレオー（大丈夫？　痛かったでしょう）」でこぼこ道を行くバスのなか、窓で頭を強くぶつけた瞬間、乗客全員が振り返ってそう言ってくれた。あってないような約束の日時――アフリカン・タイム。それを毎回守り、ばかを見るわたしに、「ごめんね」を素直に言える、ナイジェリアの人びと。</p>
<p>「酸が強いから食べ過ぎないように」<br />
と言われるけれど、やめられない。かじるとたれる強烈にえぐくて最高に甘い果汁は、服につくと、洗ってもとれない。それを味わった人たちが、 9ja から離れられないかのように。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
乾季の深まる1月から3月が旬の果物、カシュ。えぐみが強く、同時にハチミツのように甘い。果汁が「服にたれないよう」気をつけながら、まるかじりして食べる。うすみどり色のへたを煎ると、割ってなかからでてくるカシュナッツも食べることができる。<br />
2009年1月25日、イフェ、モダケケ地区の下宿にて</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
<li><a href="/category/d-beauty-of-9ja/">連載一覧</a></li>
<li><a href="/d-beauty-of-9ja/nijeria-as-9ja/">「9ja」ことナイジェリア</a></li>
<li><a href="/d-beauty-of-9ja/00-prologue/">プロローグ</a></li>
</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
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		<title>日本で生まれたあんた、9jaで生まれたわたし</title>
		<link>http://www.shimizukobundo.com/d-beauty-of-9ja/31-you-and-me/</link>
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		<pubDate>Sat, 21 Aug 2010 00:00:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
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		<description><![CDATA[
あんたはナイジェリアで生きていけないわね。ここでサバイブするにはもっと自分勝手じゃなきゃいけないの。そんなんじゃあんたは利用されちゃう。わたしはそれがゆるせない。

わたしね、夢で知ったの。いつかガイジンの友達ができる [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/08/dbeautyof9ja-031-20100617-540.jpg" alt="日本で生まれたわたしとナイジェリアで生まれたトイン。昨年11月に撮った写真をもとに、アーティストのパパケイが鉛筆で紙に描いてくれた。2010年6月17日　イフェ、モーレ地区のパパケイのアトリエにて" title="日本で生まれたわたしとナイジェリアで生まれたトイン。昨年11月に撮った写真をもとに、アーティストのパパケイが鉛筆で紙に描いてくれた。2010年6月17日　イフェ、モーレ地区のパパケイのアトリエにて" width="540" height="361" class="alignnone size-full wp-image-4357" /></p>
<p>あんたはナイジェリアで生きていけないわね。ここでサバイブするにはもっと自分勝手じゃなきゃいけないの。そんなんじゃあんたは利用されちゃう。わたしはそれがゆるせない。</p>
<p><span id="more-4356"></span></p>
<p>わたしね、夢で知ったの。いつかガイジンの友達ができるってこと。まだあんたに出会うまえに見た夢よ。</p>
<p>ここにずっと住んでもきっとうまくいかない。だって生まれてすぐあんたが触れたのは日本の空気よ。わたしだって海外で勉強したいけど、永住する気はさらさらない。たとえ「絶望的な国」だとしても、ここがわたしの生まれた土地。あんたも帰るのよ、自分が生まれ育ったところへ。</p>
<p>生まれ変わったらわたしは日本の女の子に、あんたはナイジェリアの女の子になるって話。そう、覚えてる？</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
日本で生まれたわたしとナイジェリアで生まれたトイン。昨年11月に撮った写真をもとに、アーティストのパパケイが鉛筆で紙に描いてくれた。<br />
2010年6月17日　イフェ、モーレ地区のパパケイのアトリエにて</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
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<li><a href="/d-beauty-of-9ja/nijeria-as-9ja/">「9ja」ことナイジェリア</a></li>
<li><a href="/d-beauty-of-9ja/00-prologue/">プロローグ</a></li>
</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
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		<title>祈り、とどろく</title>
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		<pubDate>Sat, 14 Aug 2010 00:00:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
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		<description><![CDATA[
大声をあげ、こぶしを振りあげて、全身をふるわせながら、祈り、歌い、踊るみんな。わたしはただぼう然とする。熱い。天井につるされた扇風機は、その羽根が見えるほどにゆっくりとしかまわらない。60人の汗がまじった熱気と鳴り響く [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/08/dbeautyof9ja-030-20091025-540.jpg" alt="日曜礼拝で、大声をあげて祈りつづけるキリスト教信者たち。2009年10月25日　イフェ、イロデ地区のプロテスタント教会にて" title="日曜礼拝で、大声をあげて祈りつづけるキリスト教信者たち。2009年10月25日　イフェ、イロデ地区のプロテスタント教会にて" width="540" height="361" class="alignnone size-full wp-image-4332" /></p>
<p>大声をあげ、こぶしを振りあげて、全身をふるわせながら、祈り、歌い、踊るみんな。わたしはただぼう然とする。熱い。天井につるされた扇風機は、その羽根が見えるほどにゆっくりとしかまわらない。60人の汗がまじった熱気と鳴り響く祈りで空気は重く、気が遠のいていきそう。息苦しい。立ちっぱなしで足がむくみ、薄くて硬いプラスチックの椅子に腰をおろす。痛い。日曜礼拝がはじまって、すでに5時間半が経っていた。</p>
<p><span id="more-4327"></span></p>
<p>幼稚園・小学校のお御堂には、しみひとつないじゅうたんが敷かれ、わたしたちは上履きを脱いでそこへ入った。クッションがはめこまれた木製のりっぱな椅子に腰かけ、説教するシスターの背後でかがやくステンドグラスを、ぽかんと眺めていた。中学・高校時代は、ミサがあるたびに、その静かで厳かな１時間半ほどを、いねむりして過ごした。日本のカトリックの学校に通ったわたしにとって、教会とは静寂な空間だった。</p>
<p>「そんなに叫ばなくたって、神さまには十分聞こえとうって」<br />
そう言うのは簡単だけど、こんなに真剣に、わたしは祈れるだろうか。とどろく祈りがとどくことを信じてやまないみんなのなかで、ひとり、心がひるんだ。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
日曜礼拝で、大声をあげて祈りつづけるキリスト教信者たち。<br />
2009年10月25日　イフェ、イロデ地区のプロテスタント教会にて</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
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</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>この暮らし、あの感覚</title>
		<link>http://www.shimizukobundo.com/d-beauty-of-9ja/29-this-life-that-feeling/</link>
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		<pubDate>Sat, 07 Aug 2010 00:00:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
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		<description><![CDATA[
先日、彫刻家のアフォラヨンさんが畑に連れて行ってくれた。トウモロコシ、キャッサバ、ヤム芋、菜っぱなど、ここでは多くの人びとが、自分たちでできるかぎりの農作物を育て、家族で食べる。アフォラヨンさんのうしろではしゃぎながら [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/08/dbeautyof9ja-029-20100701-540.jpg" alt="彫刻家のアフォラヨンさんが、赤く熟れるまえのアタ・ロド（トウガラシ）とその花を見せてくれた。2010年7月1日、イフェ、大学敷地内にあるアフオラヨンさんの畑にて" title="彫刻家のアフォラヨンさんが、赤く熟れるまえのアタ・ロド（トウガラシ）とその花を見せてくれた。2010年7月1日、イフェ、大学敷地内にあるアフオラヨンさんの畑にて" width="540" height="361" class="alignnone size-full wp-image-4306" /></p>
<p>先日、彫刻家のアフォラヨンさんが畑に連れて行ってくれた。トウモロコシ、キャッサバ、ヤム芋、菜っぱなど、ここでは多くの人びとが、自分たちでできるかぎりの農作物を育て、家族で食べる。アフォラヨンさんのうしろではしゃぎながら畑をまわり、あのころと同じ、土と緑のにおいをかぐ。</p>
<p>一緒にこたつで暖をとっていたはずの祖母の姿がない。ひとりで目が覚めた、冬休みの午後。急いで玄関へ行くと、手押し車がなくなっている。あわてて坂を下って畑へ向かう。大根畑のなかで、しゃがむ祖母の姿を見つけた。</p>
<p><span id="more-4304"></span></p>
<p>長い綱を引いてやっと上がってくる、バケツに入った井戸水。木の葉や枝だけじゃない、蛙もたまに泳いでいる。土で茶色く濁っているけれど、なんともない。それで顔も体も、食器も服も洗う、ナイジェリアの暮らし。</p>
<p>小さなわたしには、そこに手がとどかない。夏休み、朝一番に祖父にたのんだのは、土間の引き戸の上にあるスイッチを押してもらうこと。裏庭の蛇口から出る水は、井戸水に切り替えられた。電動ポンプで引き上げられた澄んだ水は、冷たくて、すごく気持ちよかった。</p>
<p>体に染みついた感覚は、いまも、ここで息をしている。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
彫刻家のアフォラヨンさんが、赤く熟れるまえのアタ・ロド（トウガラシ）とその花を見せてくれた。<br />
2010年7月1日、イフェ、大学敷地内にあるアフオラヨンさんの畑にて</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
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</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
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		<title>30</title>
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		<pubDate>Sat, 31 Jul 2010 00:00:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
				<category><![CDATA[d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから]]></category>
		<category><![CDATA[アフリカ]]></category>
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		<description><![CDATA[
2010年6月25日。朝一番、オメナに電話した。
機嫌よく話す彼女。
「今日は仕事がオフになったから歯科クリニックへ行ってくるわ。ねぇ、信じられる？　誕生日に歯を抜かれるなんて」
「え～、それじゃケーキ食べれんちゃない [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/07/dbeautyof9ja-028-20090821-540.jpg" alt="オメナと一緒にわたしの部屋で晩ご飯を食べた（鶏肉とオクラのシチューと、キャッサバを醗酵させた餅）。オメナの住むデルタ州は、ナイジェリアでもっとも治安の悪い産油地帯に近い。遊びにおいでよと何度も誘ってくれるけれど、まだ会いに行けない。代わりに彼女が、イフェまでよく会いに来てくれる。2009年8月21日、イフェ、モダケケ地区の下宿先にて" title="オメナと一緒にわたしの部屋で晩ご飯を食べた（鶏肉とオクラのシチューと、キャッサバを醗酵させた餅）。オメナの住むデルタ州は、ナイジェリアでもっとも治安の悪い産油地帯に近い。遊びにおいでよと何度も誘ってくれるけれど、まだ会いに行けない。代わりに彼女が、イフェまでよく会いに来てくれる。2009年8月21日、イフェ、モダケケ地区の下宿先にて" width="361" height="540" class="aligncenter size-full wp-image-4260" /></p>
<p>2010年6月25日。朝一番、オメナに電話した。</p>
<p>機嫌よく話す彼女。<br />
「今日は仕事がオフになったから歯科クリニックへ行ってくるわ。ねぇ、信じられる？　誕生日に歯を抜かれるなんて」<br />
「え～、それじゃケーキ食べれんちゃない？」</p>
<p><span id="more-4256"></span></p>
<p>消灯まえに携帯でお祝いのメールを送った。寝ぼけ眼でオメナからの返事を読む。<br />
「30になったってこと、ほんとうはすごくこわい。こんな気持ちになるなんて思わなかった。まあ、いいや。気にしないで。おやすみ、いい夢見るのよ」<br />
夢の入り口で返信した。<br />
「あと3か月でわたしもそうやけん。いい夢見ようね」</p>
<p>不安と期待であふれる胸に、30という夢を抱いて、わたしたちはあたらしい朝へ向かう。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
オメナと一緒にわたしの部屋で晩ご飯を食べた（鶏肉とオクラのシチューと、キャッサバを醗酵させた餅）。オメナの住むデルタ州は、ナイジェリアでもっとも治安の悪い産油地帯に近い。遊びにおいでよと何度も誘ってくれるけれど、まだ会いに行けない。代わりに彼女が、イフェまでよく会いに来てくれる。<br />
2009年8月21日、イフェ、モダケケ地区の下宿先にて</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
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</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
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		<title>息子との約束</title>
		<link>http://www.shimizukobundo.com/d-beauty-of-9ja/27-promise-to-her-son/</link>
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		<pubDate>Sat, 24 Jul 2010 00:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
				<category><![CDATA[d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから]]></category>
		<category><![CDATA[アフリカ]]></category>
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		<description><![CDATA[
「司法学校から帰ってきたら、もう離れないからね」そう言った母の言葉を、息子は忘れなかった。
3歳のロティミを10か月のあいだ実家に残し、トインは司法学校に通った。司法試験を終えるとすぐ、彼女は山で夜どおし合格祈願をしよ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/07/dbeautyof9ja-027-20100613-540.jpg" alt="ラゴス行きのバスに乗りこんだトインとロティミ。窓はこれ以上開かなかった。2010年6月13日　イフェ、イフェ大学正門前バスターミナルにて" title="ラゴス行きのバスに乗りこんだトインとロティミ。窓はこれ以上開かなかった。2010年6月13日　イフェ、イフェ大学正門前バスターミナルにて" width="361" height="540" class="aligncenter size-full wp-image-4211" /></p>
<p>「司法学校から帰ってきたら、もう離れないからね」そう言った母の言葉を、息子は忘れなかった。</p>
<p>3歳のロティミを10か月のあいだ実家に残し、トインは司法学校に通った。司法試験を終えるとすぐ、彼女は山で夜どおし合格祈願をしようとした。わたしがあずかるつもりだったロティミは、「約束どおり」母について行くと言ってきかなかった。その晩、冷えこむ山のなか、祈る母の足もとで息子はぐっすり眠った。</p>
<p><span id="more-4210"></span></p>
<p>晴れて弁護士になったトインは、実家から通える司法事務所を探した。出勤前にはロティミの幼稚園のお弁当をつくる。週末は一緒に教会へ行き、午後洗濯をすませたら、ふたりで昼寝をする。</p>
<p>4歳になったロティミを連れて、トインが訪ねてきてくれた。たっぷりと一緒に過ごして、ふたりを見送る日曜の午後。バスはエンジン音と灰色の煙をたなびかせ、カーブの向こうへと進んでいく。ふたりを乗せたぐんじょう色の車体は、南西のつよい光を浴びていた。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
ラゴス行きのバスに乗りこんだトインとロティミ。窓はこれ以上開かなかった。<br />
2010年6月13日　イフェ、イフェ大学正門前バスターミナルにて</p>
<hr />
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<li><a href="/category/d-beauty-of-9ja/">連載一覧</a></li>
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</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
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		<title>わたしたちの週末</title>
		<link>http://www.shimizukobundo.com/d-beauty-of-9ja/26-our-weekend/</link>
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		<pubDate>Sat, 17 Jul 2010 00:00:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
				<category><![CDATA[d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから]]></category>
		<category><![CDATA[アフリカ]]></category>
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		<description><![CDATA[
わたしたち3人は今、それぞれの場所で忙しく暮らしている。
仕事の都合、家庭の事情、財布の状況で、なかなか会えない。

ふだんはオフィスで白いブラウスに黒いスカートだから、こんな日には真っ赤なティーシャツや花柄のワンピー [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/07/dbeautyof9ja-026-20100613-540.jpg" alt="朝食をとり終わっても、出かける支度をせず話に花を咲かせるトイン（左）とオメナ（右）。寝衣姿を撮られることを、オメナは恥ずかしがって笑った。2010年6月13日　イフェ、モダケケ地区の下宿先にて" title="朝食をとり終わっても、出かける支度をせず話に花を咲かせるトイン（左）とオメナ（右）。寝衣姿を撮られることを、オメナは恥ずかしがって笑った。2010年6月13日　イフェ、モダケケ地区の下宿先にて" width="540" height="361" class="alignnone size-full wp-image-4173" /></p>
<p>わたしたち3人は今、それぞれの場所で忙しく暮らしている。</p>
<p>仕事の都合、家庭の事情、財布の状況で、なかなか会えない。</p>
<p><span id="more-4172"></span></p>
<p>ふだんはオフィスで白いブラウスに黒いスカートだから、こんな日には真っ赤なティーシャツや花柄のワンピースをまとう。いつも夕飯はひとりで適当にすませているけれど、今日は新鮮な鶏肉を買いに市場へ寄って帰ろう。10か月ぶりに3人で集まれる、この週末。</p>
<p>深夜も早朝も、水浴びしているときも、用を足しているときも、着替えているときも、化粧しているときも、もったいなくて、しゃべりつづけた。</p>
<p>歳をかさね、場所をへだて、いつのまにかおとなになった。いつか変わってしまうなにかを恐れながら、変わらないものを信じて、わたしたちはそれぞれの街で、また新しい朝をむかえる。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
朝食をとり終わっても、出かける支度をせず話に花を咲かせるトイン（左）とオメナ（右）。寝衣姿を撮られることを、オメナは恥ずかしがって笑った。<br />
2010年6月13日　イフェ、モダケケ地区の下宿先にて</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
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<li><a href="/d-beauty-of-9ja/nijeria-as-9ja/">「9ja」ことナイジェリア</a></li>
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</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>父を手伝う</title>
		<link>http://www.shimizukobundo.com/d-beauty-of-9ja/25-helping-father/</link>
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		<pubDate>Sat, 10 Jul 2010 00:00:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
				<category><![CDATA[d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから]]></category>
		<category><![CDATA[アフリカ]]></category>
		<category><![CDATA[ナイジェリア]]></category>
		<category><![CDATA[フィールドワーク]]></category>
		<category><![CDATA[緒方しらべ]]></category>
		<category><![CDATA[美術]]></category>
		<category><![CDATA[芸術]]></category>

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		<description><![CDATA[
「ぼくはやりません。木彫でやっていくのはきびしいから」
彫刻家のアヨデレさんの次男ダミロラは、大学の受験勉強をしながら携帯電話の修理店で働いている。修理の技術はこの2年で覚えた。今年からは毎週1、2回、ラジオ番組に出演 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/07/dbeautyof9ja-025-20100607-540.jpg" alt="父親の木彫作品にニスを塗るダミロラ。階段の下、スズキのバイクが前にとめられた工房（写真右奥）では、父親が作品をつくっている。2010年6月7日　イフェ、イレモ地区のアヨデレさんの工房にて" title="父親の木彫作品にニスを塗るダミロラ。階段の下、スズキのバイクが前にとめられた工房（写真右奥）では、父親が作品をつくっている。2010年6月7日　イフェ、イレモ地区のアヨデレさんの工房にて" width="361" height="540" class="aligncenter size-full wp-image-4144" /></p>
<p>「ぼくはやりません。木彫でやっていくのはきびしいから」</p>
<p>彫刻家のアヨデレさんの次男ダミロラは、大学の受験勉強をしながら携帯電話の修理店で働いている。修理の技術はこの2年で覚えた。今年からは毎週1、2回、ラジオ番組に出演して番組のつくりかたも学んでいる。</p>
<p><span id="more-4141"></span></p>
<p>午前中にアヨデレさんを訪ねると、たいてい、ダミロラは彫刻にニスを塗るのを手伝っている。<br />
「お父さんのお手伝い、好きと？」<br />
「はい、もちろん」<br />
すごくクールに、すこしてれくさそうに、口角をゆるやかに上げ、答える。</p>
<p>工房の前には、アヨデレさんを乗せて走りつづける1983年製のスズキのバイク。溢れんばかりの木くずを散らばせながら、父親は黙ったまま、ただもくもくと彫る。ニス塗りを終えるとすぐ、身だしなみをととのえ、自分の仕事場へ出かける息子。その横顔、手先の起用さは、父親にそっくりだ。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
父親の木彫作品にニスを塗るダミロラ。階段の下の工房（写真右奥）では、父親が作品をつくっている。<br />
2010年6月7日　イフェ、イレモ地区のアヨデレさんの工房にて</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
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</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>くらべることはない</title>
		<link>http://www.shimizukobundo.com/d-beauty-of-9ja/24-all-fingers-are-not-equal/</link>
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		<pubDate>Sat, 03 Jul 2010 00:00:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>staff</dc:creator>
				<category><![CDATA[d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから]]></category>
		<category><![CDATA[アフリカ]]></category>
		<category><![CDATA[ナイジェリア]]></category>
		<category><![CDATA[フィールドワーク]]></category>
		<category><![CDATA[緒方しらべ]]></category>
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		<category><![CDATA[芸術]]></category>

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		<description><![CDATA[
会うたびに少し痩せた姿のマイケル。彼はあいかわらず忙しくビジネスをしている。
はじめて会ったとき、彼はわたしが帰り道によく寄っていた下宿に住む大学生だった。建築学を専攻するかたわら、近隣都市で養鶏場を経営。両親からの仕 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.shimizukobundo.com/wordpress-top/wp-content/uploads/2010/07/dbeautyof9ja-024-20081008-540.jpg" alt="「ALL FINGERS ARE NOT EQUAL（すべての指は同じ長さではない＝くらべることはない）」（白字、上から3行目）と書かれたトラック。2008年10月8日　ニジェール川を越え、アブジャへ向かう途中のエキスプレスウェイで" title="「ALL FINGERS ARE NOT EQUAL（すべての指は同じ長さではない＝くらべることはない）」（白字、上から3行目）と書かれたトラック。2008年10月8日　ニジェール川を越え、アブジャへ向かう途中のエキスプレスウェイで" width="540" height="385" class="aligncenter size-full wp-image-4123" /></p>
<p>会うたびに少し痩せた姿のマイケル。彼はあいかわらず忙しくビジネスをしている。<br />
はじめて会ったとき、彼はわたしが帰り道によく寄っていた下宿に住む大学生だった。建築学を専攻するかたわら、近隣都市で養鶏場を経営。両親からの仕送りは受けていない。身のまわりにあるものからスタートし、それを増やしていく。夢は大きく持つ。ビジネスのこつを教えてくれた。</p>
<p>あれから5年、マイケルは修士課程に進学した。ビジネスも忙しく、大学院のあるイフェと近隣都市を走りまわっている。わたしに会う時間も、ほとんどない。</p>
<p><span id="more-4122"></span></p>
<p>2年前のある日、ワイシャツにネクタイを身につけたマイケルに言った。<br />
「仕事うまくいっとうみたいやん。うちら同い年なのに、わたしはまだ学生。いまだにここであのころと同じ勉強をしとう」<br />
「見て、長さ全部ちがうでしょ？　神さまはぼくたちにそれぞれ違う長さの指をくれたんだ。どの指だって大事、くらべることはない」</p>
<p>わたしに向けられたあの大きな右の手のひらを、思い出す。</p>
<p class="naija-caption"><strong>Photo</strong><br />
「ALL FINGERS ARE NOT EQUAL（すべての指は同じ長さではない＝くらべることはない）」（白字、上から3行目）と書かれたトラック。<br />
2008年10月8日　ニジェール川を越え、アブジャへ向かう途中のエキスプレスウェイで</p>
<hr />
<ul class="sticky-list">
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</ul>
<hr />
<p><h3>著者紹介</h3>
<div class="author-profile">
	<p><img src="/image/portrait-ogatashirabe-01-240.jpg" alt="緒方しらべ" /></p>
	<p><strong>緒方しらべ （おがた・しらべ）</strong></p>
	<p>1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。<a href="http://www.london.ac.uk/colleges_institutes" target="_blank">ロンドン大学</a>東洋アフリカ学院（<a href="http://www.soas.ac.uk/" target="_blank">SOAS</a>）にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、<a href="http://www.soken.ac.jp/" target="_blank">総合研究大学院大学</a>文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。</p>
	<p>2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。</p>
</div>
</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://www.shimizukobundo.com/d-beauty-of-9ja/24-all-fingers-are-not-equal/feed/</wfw:commentRss>
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		</item>
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