清水弘文堂書房マーク 清水弘文堂書房 SHIMIZU KOBUNDO

「中洲通信30周年『親子三代ママ稼業』刊行記念パーティー」@東京・帝国ホテル。「中洲通信」はこれから……?

2010年11月5日

11月4日(木)の朝日新聞朝刊をパラパラとめくっていたら、目にとまった。2面の「ひと」欄に、藤堂和子さんが紹介されている。「福岡・中洲からの情報発信を続ける名物ママ」と題した記事。そこで、1か月前の10月5日(火)に東京の帝国ホテルで催された「中洲通信30周年『親子三代ママ稼業』刊行記念パーティー」に参加したときのことを思い出したので、ツラツラと綴ってみます。

LB中洲通信prezent「リンドバーグ藤堂和子とSTAFFブログ」に綴られているように、それは、それは盛大でした。ざっと見た感じ、1000人はこえていたでしょうね。横綱がいらっしゃったり、著名な歌手の方が歌われたり、「あ、あの人見たことある」と思えば、きれいな格好をした女優さん。財界人のトップから有名クリエーター、作家、編集者まで、まさに、藤堂和子さん(リンドバーグ)の長年の異種玉石の人脈の方をたくさんお見かけしました。

壁には30年間の「中洲通信」の歴史がずらりと並んでいました。月刊誌として30年間、福岡・中洲の地から文化発信を続けることはすごいことですよね。家に帰宅後、「中洲通信 30年間(ほぼ)総まとめ!の大感謝号」を眺めました。

自宅で手もとにあるバックナンバーもチラホラと読んでみました。昔は30年前のバックナンバーもすべてそろっていたのですが、火事で焼けてしまったり、紛失したりで、チラホラ、と。創刊当時は弊社の前社主がかかわっていたことがあり、なんだか懐かしく読んでしまいました。

雑誌を創刊した当時は「酒場文化」という一見単純なモノカルチャーのようにみせて、そこにはマルチカルチャーがあったんですね。インテリア・デザイナーの内田繁さんの空間があり、グラフィックデザイナーの浅葉克己さんの遊び心があり、女優の木内みどりさんの洒脱さ、高田宏さんの息吹がありました。

最近のバックナンバー。そこは一見マルチカルチャーのような錯覚に陥るんだけど、実はモノカルチャーに収束してしまってる気がします。福岡・中洲から発信して30年。次はどこに向かうのでしょうか……。

時代とともに移り変わるのは当然のことです。でも、なにか、大事な忘れものはないだろうか? とも、ふと思う。創刊時の制作メンバーは亡くなっている人も多く、草葉の陰でなにを思うか……。

これを最後に来年からは季刊誌として生まれ変わるようなので、どのような新たな展開になるのか、楽しみにしています。