d beauty of 9ja ― 魅するもの、ナイジェリアから


My dear sister

2010年6月12日

子どもたちを学校へ送り、家の男たちが出かけた後、メイクをたのしむアミナとトイン。2008年10月9日 アブジャのアミナの家にて

ばかな男のことは忘れるのよ、わかった?
もっと楽しむことね、自分を自由にして
わたしもそう、バスであの街を通るたびに思い出したわ
あんたって人はもう……かわりにわたしが彼を愛してあげたい
でも夫は子どもたちを心底愛しているから……
あんたはまだましよ、わたしなんかもうなにも感じない
夢で見たわ、帽子をかぶったとびっきりやんちゃな男の子、あんたの子よ
19や20歳のときにとっくに経験ずみよ、そんな気持ち
彼の罪なら忘れられるの……でも他の男だったらだめね、絶交してそれでおしまい
急がないで、神さまが導いてくれるから

女がふたり、3人集まれば、いつだって話しだす。
「My dear sister(親愛なる友よ)」
そう呼びかけあっては彼女たちが話していたこと、話してくれたこと。ふくらむこの胸に、肌の色が異なるわたしたちは、同じなにかを宿している。

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子どもたちを学校へ送り、家の男たちが出かけた後、メイクをたのしむアミナとトイン。
2008年10月9日 アブジャのアミナの家にて

(毎週土曜日更新)



著者紹介

緒方しらべ

緒方しらべ (おがた・しらべ)

1980年島根県に生まれる。18歳まで福岡県で育つ。ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)にて学士課程をへて、2005年に同大学院修士課程を修了。2007年より、総合研究大学院大学文化科学研究科にて博士後期課程に在籍。

2003年以来ナイジェリアでフィールドワークに従事し、造形活動にたずさわる人びとをテーマに研究をおこなっている。

(株)清水弘文堂書房

TEL 03-3770-1922 FAX 03-6680-8464

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